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定期的なピアノ調律は人間の健康診断と同じ事です。
あまり弾かなくなり使用頻度が減ったり、「音は鳴るから・・・」と、ほったらかしにされがちのピアノ。 しかし!! ピアノは大事にメンテナンスをしつつ使ってあげれば100年近くは使用出来ると言われています。 もちろん、使用頻度や使い方にかぎらず、置いている環境による所も大きいです。 ピアノにはミュージックワイヤーと呼ばれる特殊な弦が約230本も張られています。 1本あたりの張力は約90㎏、ピアノ全体で20トンの力がかかっている訳です! 想像つかないですね~! (電車1両くらい) つまりは、常にすごい力で引っ張られ、弦は緩もう緩もうとしてるので、 音が狂ってくるのです。 そのまま放置していると弦は緩み、錆びついて、断線の原因となってしまいます!
せっかくピアノが上達してきても、身に付く音感はガタガタという恐ろしい事に・・・。なので!
調律は最低1年に1回!よく弾くお宅や、ピアノ教室・学校などはもっとこまめに心がけを!
調律にかかる時間
ピアノには弦が約230本張られているというお話をしましたが、それを1本1本合わせていきます。 基準となる音を取り、それに合わせて音階を作って、 下へ上へと広げて合わせていきます。 毎年調律されているピアノで音合わせ時間の目安はおおむね1時間ほどです。 その他、修理などある場合は時間がかかります。 また、年数が空いている場合は調律が1回では安定しないため、時間がかかります。
エアコンの風や、ファンヒーターはピアノの敵!?
暑い夏や、寒い冬。 ピアノを弾くときについつい自分の方(ピアノのほう)に 風が直接当たるようにされてる方いませんか? 実はコレ! すっごく音が狂います。。。 調律にお伺いさせていただいた際にも度々遭遇します。 毎年調律しているはずなのにとんでもなく音が狂ってしまうピアノ。
それは何故なのか!?
ピアノは鍵盤楽器でもあり、弦楽器でもある訳ですが、 弦楽器では一般的に、気温が高いと弦が膨張し音が下がります。 逆に気温が低いと弦が縮んで、音が高くなります。 しかしながら、ピアノは音が狂ってしまう原因は気温だけでなく、湿度がもたらす影響はとても大きく、環境にもよるので一概には言い切れません。 エアコンやファンヒーターなど部屋の温度や湿度が急激に上下し、 その風がピアノ本体に当たってしまう事により大幅に狂いが生じてしまうのですね。 ピアノは大きさの割に繊細な楽器なんです。