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ピアノをより弾きやすくするために!
そもそも整調って何が変わるの?
整調は全部で20以上もの工程があります!
「整調」という言葉だけを聞くととても難しい事のように聞こえますね。
ピアノにはたくさんの部品が使われていて、
その1つ1つが適切な寸法で配置されています。
1つ例を挙げてみましょう。
鍵盤の高さは本来は一直線にきれいに並んでいるのが理想ですが、
室温や湿度の変化・使用による消耗などで高さが変わり、
ガタガタになっていきます。
これは、鍵盤の下に入っているパンチングと呼ばれる紙の厚さや枚数を調節することで、
元の一直線の美しい状態へと戻すことが出来ます。
『整調』とはそのピアノ本来の弾きごこちを取り戻す事はもちろん、
より演奏者が弾きやすくなるようにお手伝いすることなのです。
音の狂いだけでなく音色にも耳をかたむけてみましょう。
『整音』をする事で音色が変わります!
音を整えるという工程
毎年、調律をしていて音は合っているはずなのに、
弾いてみると、硬すぎたり逆に芯のない響きがする事はありませんか?
それはもしかしたら、
弦を打つハンマーの調整が必要なサインかも!

ハンマーとは、ピアノが音を出すのにとても大切な部品で、羊毛で出来ています。
弾くたびに硬い弦を打つため、ハンマーに弦溝が深くついてしまったり、当たり方が悪くなる事で音色が大きく損なわれてしまいます。
整音では必要に応じて、
ハンマーを削る・針を刺す・交換をする事で音色を調節します。