ピアノを置く部屋の環境
雨が降ったりやんだり、曇り空でどんよりしたり。
なんだかジメジメっとして、お天気がなかなかスッキリしない毎日で、季節の変わり目を感じますね。
早く秋晴れの毎日が来てほしい!!そして、紅葉を見に行きたい(気が早い)
さて、今日は『ピアノのを置く部屋の環境』という事で、
どんなところへ設置するのが望ましいのかを書きたいと思います。
とはいえ、ピアノは大きいものだし、一般家庭でピアノ専用の部屋を作るのはなかなか難しいですよね。
なのでピアノを長持ちさせるためのちょっとしたポイントをまとめてみます。
湿度
ピアノはとても環境の変化に敏感な楽器です。
設置するお部屋の湿度はおおむね50~60%を心がけてみましょう。
天気が悪いと洗濯物を部屋干しされる事もあると思いますが、ピアノの近くはNGです!
ピアノが除湿器替わりと言っていいほど湿気の影響を受けてしまいます。
あまりに湿度が高い場合は除湿器を使用しましょう。
天気の良い日には窓や部屋の扉を空けるなどして換気をしましょう。
ピアノの故障の原因の多くは湿気と言っても良いくらいです!!
温度
15~25℃と、人間も快適な温度が理想です。
エアコンを使用する場合、直接ピアノに風を当てない・急激に部屋を暖めたり、冷やしたりしないことが大切です。
(音が大きく狂ったり、サビや雑音の原因となります)
これから寒くなりファンヒーターを使用する場合は部屋のドアを少し開けておく(換気)、
風を直接ピアノに当てないようにしましょう。
ファンヒーターを使用した際の窓が結露している場合にはピアノの内部にも結露が起こっている可能性が高いので要注意です!
お部屋の中で設置に向かない場所
お部屋の中を見回した時に、
- 窓からの直射日光を受けやすい場所(温度や湿度の影響を受けやすい)
- エアコンの真下(エアコンからの水滴の落下や直風を避ける)
- 外に向かう壁側(外への騒音対策)
- 障子や引き戸の前(共鳴による雑音の可能性)
を避けて設置できると良いかもしれませんね。
ピアノの上に置いてはいけないもの?
ピアノの上は丁度良い高さなのでつい物を置きがちですよね。
楽譜や筆記用具、メトロノームなど置かれている方は多いと思います。
写真立てや、賞状の額、ぬいぐるみやスピーカーなどもあるあるですね!
ただ、調律師の観点から見て、置いてほしくないものは、
水の入った花瓶・輪ゴムやプラスチック製品・ビニール製品・おもちゃなどです。
湿気の原因や、水害、塗装が溶けたり、外装に傷をつける恐れがあるためです。
また、ガラス製品やメトロノームなどを置くと共鳴する事があります。
長くなってしまいましたが、
ちょっとした気遣いでピアノの寿命を伸ばしたり、弾きやすい環境を整えることが出来ると思いますよ♪
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